東京音楽大学の声楽家入試についてまとめました。
東京音大の声楽科の入試科目は?
2019年の東京音楽大学入試要項によると以下のようになっています。
- 外国語(英語、ドイツ語、フランス語、中国語、韓国語から1科目選択)
- 楽典
- 新曲視唱、聴音より1科目選択
- コールユーブンゲン
- ピアノ副科
- 専攻実技(課題曲)
- 専攻実技(自由曲)
科目別の対策は?
科目別の対策を、千葉市花見川区の個人ピアノ教室、幕張本郷 ピアノと歌の音楽教室 の先生にお聞きしました。 生徒さんが音楽大学に合格した実績ありとのことです。
2019年の東京音楽大学 声楽科入試要項を見てもらい、入試のために生徒指導するならどうされますか?とお聞きしました。
外国語試験対策
センター試験利用となっていますが、英検準2級取得や、TOEFL400点で免除されます。免除条件を満たして、音楽のみに集中して勉強するのが良いでしょう。
楽典対策
試験では、問題数に対して時間に余裕が無いのでスピードが求められます。
指導するとしたら、地道に学習してもらうよりも、図や絵で覚えてもらって、本番では反射的に問題を解けるようになってもらいます。
新曲視唱、聴音対策
得意・不得意が別れる選択科目。
基本は満点が可能な聴音を選択しますが、聴き取りがうまくできない場合は、新曲視唱で点を取るように指導します。
コールユーブンゲン
指定の原書番号範囲から1曲指定され、歌う試験。
2019年度は48~59番から一曲指定されるので、地道に練習です。
ブレスの位置、音の表現が合っているか、良い音程で歌えているかを確認する必要があるため、音楽教室に通わないとしても、聴き取りのできる人に聴いてもらいながら練習する必要があります。
試験要項には「移動ド唱法または固定ド唱法、どちらも可」とありますが、多くの人は固定ド唱法を選びます。
専攻実技(課題曲)
30曲の中から3曲選び、当日はそのうち1曲を指定されて歌う、という試験です。
30曲をざっくり分類すると「イタリア歌曲」「ドイツ歌曲」「日本歌曲」の3種類があります。
指導するとしたら、日本歌曲は声楽の中でも特殊な曲になるため、選択から外します。
難易度で言えば、イタリア歌曲がもっとも易しいと言えるでしょう。 全体のバランスを考えて「イタリア歌曲2曲、ドイツ歌曲1曲」の構成にすると思います。
ただし、イタリア歌曲、ドイツ歌曲の中にも難易度が高い「地雷」のような曲があります。ある程度絞り込みをして、「この曲の中から選んでみて」と指導します。
専攻実技(自由曲)
日本歌曲やミュージアルナンバーも可、とありますが、試験のために指導するとしたらこの2つは外します。
私が指導する場合は、オペラ・アリアになると思います。
生徒本人の得意な面が生きる曲をいくつか用意し、相談しながら決めます。
まとめ
インタビューしてみて思ったのは、試験要綱からは読み取れないノウハウがあるという点。
受験するなら、音大受験の指導経験がある先生について「普通はこうします」という部分を学ぶのが良いでしょう。
お近くの音楽教室で、大学受験指導経験のあるところを探してみて下さい。